オンラインビジネスをはじめる際に、Shopifyを利用する人が増えてきています。Shopifyは世界各国で100万以上の店舗が使うECサイト構築プラットフォーム。海外のECサイト運営では、主流となりつつあるShopify。2017年に日本向けサービスが開始されました。
いまShopifyがなぜ注目されているのか。Shopifyの特徴をご紹介します。
Shopifyとは
Shopifyは月額費用を支払うサブスクリプション型のECサイト構築プラットフォームです。ビジネスの立ち上げから運営、そして事業の成長に必要なすべての「Eコマース機能」と「POS機能」を1つのプラットフォームで完結。
世界各国で利用されているため越境ECに強い(言語・通貨・物流など)と言われていますが、Shopifyの魅力は、それだけではありません、「オンラインショップ」「SNS」「ウエブサイトやブログ」「実店舗」など、あらゆる場所で販売することができるのです。
低コストからスタートすることができ、事業の成長に合わせて機能を拡張して最適化できます。そのため初心者から大企業まで商材や事業規模にかかわらず、多くのショップに選ばれています。
- オンラインビジネスを開設して起業する
- 新しく立ち上げたブランドをオンラインで直販する
- FacebookとInstagramを使って新しく副業をはじめる
- 実店舗をオンライン化して、新たな販売方法をつるる
世界で注目されているShopify
Shopifyは2006年にカナダでサービス開始。その後アメリカ、ヨーロッパなどにも進出。そして2017年に日本向けサービスが開始されました。Shopifyが勢いを増している現象の一つとして、大手ECプラットフォームから企業が離脱する動きが出てきています。
ブランドメーカーの脱モール宣言。大企業がShopifyで自社サイトを構築している実績があります。
アマゾンを破壊する「ショッピファイ」の超威力
ショッピファイの台頭と呼応するように、企業がアマゾンや楽天といった大手ECプラットフォームから離脱する動きが出てきています。ルイ・ヴィトン、ディズニーやナイキ、ワークマンなどの企業が次々に「アマゾンには出店しない」と宣言し、代わりにショッピファイと組みながら自社のECサイトを充実させているのです。
https://toyokeizai.net/articles/-/391647
ブランドが大手モールから続々と離れる
モールとは、アマゾンや楽天に代表されます。商品の売り手はそうしたインターネットモールに出店することでECストアをオープンしてきました。
しかし昨今、大手ネット通販の「モール離れ」の話をよく聞くようになりました。
ナイキが好例です。2019年11月、ナイキがアマゾンへの自社商品の供給を打ち切ることを発表して話題となりました。表向きは「消費者とより直接的で緊密な関係を築いていくため」としていますが、アマゾンの販売商品に模倣品、いわゆる偽物が絶えなかったことが理由ではないかと言われています。
Shopifyの5つの特徴
Shopifyはストア構築だけではありません。ECサイト運営に必要なすべての機能が備わっています。
その中から代表的な特徴を5つ挙げます。
直感的に使える管理画面
Shopifyにログインした後、管理画面を使用します。商品、顧客、注文などの追加や管理など、ストアを簡単に管理することができます。Eコマースサイトの経験がない方でも、管理画面はわかりやすく、使いやすいと感じることでしょう。
ストア作成が簡単(テーマ)
オンラインストアを作成するためのプログラミングやデザインのスキルは必要ありません。あらかじめ用意されたテーマを使ってサイトをデザインするため、初心者でもすぐにECサイトを立ち上げることができます。HTMLやCSSの専門家でなくても、プロ並みのサイトを作成することができます。コーディングの知識があれば、さらにカスタマイズすることが可能です。テーマは無料・有料を含め100種類以上あります。
拡張性が高い(アプリ)
Shopifyでは、ビジネスの成長に合わせてECサイトの機能を拡張できるアプリを提供しています。アプリをインストールすることで、開発コストをかけずに素早く簡単に新機能を追加することができます。適切なアプリを導入することで、顧客数の増加、リピーターの獲得、商品の効率的な配送が可能になります。
豊富な決済
Shopifyでネットショップを作成すれば、クレジットカードなどの決済手段も簡単に導入できます。
代表的な決済方法は、
- Shopify ペイメント
- Apple Pay
- Google Pay
- Shop Pay
- PayPal
- Amazon Pay(アマゾンペイ)
など。
マーケティング支援
幅広い場所で商品をオンライン販売できる強力なEコマース・プラットフォームです。例えば、越境EC。さらに、SNSやブログなどでの販売も可能。また、実店舗との連携も可能です。楽天やAmazonなどの外部サービスとの連携も可能です。
Shopifyのデメリット
外資系企業であるため、国内でのサポートがどの程度受けられるかは不透明な要素があります。
また、日本語のサポート体制も万全とは言えません。特に海外製のテーマやアプリについては、英語でのサポートしか行われていないのが現状です。インターネット上の事例や情報はまだ少なく、ほとんどが英語での情報です。
以上がデメリットとして挙げられます。どのサービスも万能ではありません。メリットとデメリットは表裏一体です。しかし、Shopifyの利用者が増えれば、デメリットは解消されると考えています。
契約プラン
- ベーシックプラン 29$ 米ドル/月
-
まずはShopifyを利用してみたいという方や、ネットショップ開設にはじめて挑戦するという方におすすめのプランです。
- スタンダードプラン 69$ 米ドル/月
-
ネットショップで売上を維持できるようになり、利益を伸ばしたり、担当スタッフが増えてきた方におすすめのプランです。
- プレミアムプラン 299$ 米ドル/月
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大規模の売上があり、ショップ運営の効率化をはかったり、より高いレベルのデータ分析をしたい方におすすめのプランです。
事業の成長に合わせて月単位でのプラン変更が可能です。
その他、「SNSアプリやメッセージングアプリを通じて商品を販売するスタータープラン(5$)」「大企業や取引量の多いストア向けのShopify Plus(2000$)」がございます。
参考:https://www.shopify.com/jp/pricing (Shopify公式サイト)
プランの大きな違いはアカウントの発行数です。つまりショップ運営に携わるスタッフの人数によってプランを選択することになります。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | |
---|---|---|---|
アカウント数 | 2 | 5 | 15 |
他のサービスとの比較
ECサイト構築プラットフォームは、Shopifyだけではありません。選択基準の1つになるのが売上規模です。
たとえば「STORES」や「BASE」は、Shopifyよりも簡単にECサイトを構築・運営することができます。
しかし、月商100万円を超えると機能的に物足りなく感じると思われます。しかし、Shopifyは、機能の拡張性が高いため、売上規模を選ぶことなく使用することができます。
- 売上の規模が目安(月商:~100万円)
-
STORES
BASE
カラーミーショップ
おちゃのこネット - 売上の規模が目安(月商:100万円~)
-
futureshop
ショップサーブ
MakeShop
まとめ
今回は、簡単・低コスト・シンプルにECサイトを構築できるShopifyの特徴をご紹介しました。Shopifyは基本的な機能を備えており、必要な時に必要な機能をアプリケーションとして追加することも可能です。Shopifyは2週間の無料トライアルを提供していますので、この機会に操作性などを試してみてはいかがでしょうか。